米国:ボーグル4号機増設工事で最重量構造物の据付 完了
米サザン社最大の子会社であるジョージア・パワー社は8月22日、同国で約30年ぶりの新設計画であるボーグル3、4号機(各110万kWのPWR)増設プロジェクトで、今年実施する作業の中では最も重い構造物「CA20モジュール」の吊り上げと据付を4号機の原子炉系統部分で20日に完了したと発表した。5階建ての建物と同じ高さを持つ同モジュールは、長さが67フィート(約20m)で幅は47フィート(約14m)。重さは約1,000トンにおよび、熱交換器や燃料取り扱い機器などを格納するほか、使用済燃料の貯蔵にも使用される。3号機ではすでに、2014年に同モジュールの据付が完了。米国で初のウェスチングハウス(WH)社製AP1000となる両炉の最新のスケジュールでは、3、4号機はそれぞれ2019年半ばと2020年半ばに完成すると見られている。
4号機用CA20モジュールのサブ・モジュールはレイク・チャールズ等の施設で製造されており、それらを壁や床部分とともに組み立てる作業は建設作業敷地内にある「モジュール組立建屋(MAB)」で行われた。完成した同モジュールはまず、格納容器の据付地点までMABから注意深く移送。高さ560フィート(約170m)の大型デリック・クレーンを使用した同モジュールの吊り上げと据付も含めて、作業には3時間を要したとしている(=写真)。同社によると、3号機についても作業は順調に進展しており、最近、遮へい建屋のパネル28枚を設置したほか、2つのモジュールをタービン建屋に追加したという。