中国:紅沿河4号機が営業運転開始条件クリア、33基目の商業炉に
中国広核集団有限公司(CGN)傘下の広核電力股分有限公司は9月19日、遼寧省の紅沿河原子力発電所で4号機(PWR、111万kW)が営業運転開始条件をすべてクリアしたと発表した。同社取締役会が香港証券取引所に宛てた連絡文書で明らかになったもので、「試運転段階の作業を完了した同炉には営業運転を実施する能力がある」と明言。今後は事業許可およびその他の手続きを経て規制当局の承認を得ることになるが、通例として条件達成日が営業運転の開始日に認定されるとしている。
紅沿河4号機は2009年8月に本格着工しており、今年1月に157体の燃料集合体の装荷作業を完了した後、3月に初めて臨界条件を達成。同炉により中国の商業用原子力発電設備は33基、3,132.6万kWとなった。中国では今年の1月1日に防城港1号機と陽江3号機が営業運転入りした後、寧徳4号機と昌江2号機がそれぞれ7月と8月に営業運転を開始した。今回の紅沿河4号機に続く原子炉としては、防城港2号機と福清3号機がそれぞれ7月半ばと9月初頭に送電を開始。年内に営業運転を開始すると予想されている。