インド:ロシアの協力でクダンクラム3、4号機を着工
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©インド首相府
これらの発表は、インド西海岸のゴアでBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の首脳会合が開催され、ロシアのV.プーチン大統領とインドのN.モディ首相が会談したのに合わせて行われた(=写真)。3、4号機増設計画では100万kWのロシア型PWR(VVER)を2基建設予定で、ロスアトム社によると、採用設計はロシアのみならず国際原子力機関(IAEA)、および欧州電力要求(EUR)の規制・技術要件を満たしている。一般的な設計作業はロスアトム社傘下のアトムエネルゴプロエクト社が実施した一方、詳細設計や機器供給および技術支援はアトムストロイエクスポルト(ASE)社が請け負った。
ASEグループのV.リマレンコ総裁によると、インド側はこれまでにクダンクラムⅡ期工事の着工に必要な準備作業をすべて完了。インフラ設備が全面的に整ったほか、建設エリアの設計文書も完成しており、NPCILは発給された掘削許可に基づく作業を実施。15日には建設エリアの基礎スラブとして、地表をコンクリートで固める作業が行われた。現地の報道によると、3号機原子炉建屋部分への最初のコンクリート打設は来年の第1四半期に行われる模様で、工期は約70か月と見られている。両国はまた、後続の5、6号機増設計画についても、一般枠組協定など関連する政府間協定の最終調印に向けた作業を進めていることを明らかにした。