中国:福清3号機が35基目の商業炉として営業運転開始条件達成

2016年10月31日

 中国核工業集団公司(CNNC)は10月25日、福建省の福清原子力発電所で試運転中だった3号機(PWR、108.7万kW)が、定格出力による168時間の連続運転を含む営業運転開始条件を24日付けで達成したと発表した。これにより、同炉は中国で35基目の商業炉となったが、今年1月1日に広西省の防城港1号機と広東省の陽江3号機が営業運転を開始して以降、中国では7月に福建省の寧徳4号機、8月に海南島の昌江2号機、9月に遼寧省の紅沿河4号機、10月初旬に広西省の防城港2号機が続けざまに営業運転を開始。同国の原子力発電設備は3,300万kW台に到達している。

 福清原子力発電所では合計6基、約600万kWの原子力発電設備建設が計画されており、1~4号機までは第2世代改良型のPWR設計を採用。すでに1、2号機が2014年11月と2015年10月に営業運転を開始したほか、4号機も2017年に営業運転に入る見通しである。後続の5、6号機もそれぞれ、2015年5月と12月に本格着工しており、採用設計は中国が知的財産権を保有する第3世代の「華龍一号」となっている。