フィンランド:ハンヒキビ1号機計画の建設許可審査で安全関係文書 提出
フィンランド中西部でハンヒキビ原子力発電所1号機の建設を計画しているフェンノボイマ社は11月1日、建設許可の申請審査に必要な安全評価関係文書の最初の一式をフィンランド放射線・原子力安全庁(STUK)に提出したと発表した。同社は2015年6月に同計画の建設許可申請書を雇用経済省に提出したが、これに加えて安全設計原則等に関する広範な文書をSTUKに段階的に提出するよう義務付けられている。フェンノボイマ社としては2017年末までに必要書類をすべて提出し終え、STUKから建設計画の安全性について肯定的な評価を得たい考え。建設許可はSTUKの見解を受けて政府が発給することになっており、フェンノボイマ社は2018年の着工と2024年の営業運転開始を目指している。
ハンヒキビ原子力発電所計画はロシアのロスアトム社が建設工事を受注しており、120万kW級のロシア型PWR(VVER)シリーズ「AES-2006」の採用が決まっている。フェンノボイマ社が今回提出したのは、同計画における安全設計原則と手続について記述した文書で、STUKが課した新しい安全要件を発電所の設計と建設にどのように適用したか説明する内容。今後は設計関係の文書を提出予定で、STUKは発電所の採用技術や安全性を評価するとともに、フェンノボイマ社と機器サプライヤー双方の能力、および建設サイトの適合性などを見極めることになる。