英国:EDFエナジー社がサイズウェルC建設計画で2回目の公開協議
英国で20年ぶりの新規原子力発電所となるヒンクリーポイントC(HPC)建設計画を進めているEDFエナジー社は11月9日、これに続くサイズウェルC原子力発電所建設計画について、第2回目の正式な公開協議を11月23日から開始すると発表した。中国広核集団有限公司(CGN)が20%の出資を約束している同計画で、EDFエナジー社はHPC計画と同じく仏アレバ社製欧州加圧水型炉(EPR)を2基建設する予定。サイズウェルC計画の実施が確定した場合、EPR設計を初めて建設する際にかかる経費をこれら2つの計画で共有できるため、HPC発電所の発電電力を政府が差金決済取引(CfD)で買い取る際の固定(行使)価格は92.5ポンド(約12,000円)/MWhから89.5ポンド(約11,700円)/MWhに引き下げられることになる。
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EDFエナジー社の新設計画サイト
EDFエナジー社によると、サイズウェルC発電所の2基が完成すれば、500万世帯に十分な電気を供給するなど、英国の将来的な低炭素エネルギー供給に大きく貢献。国内で必要になる電力需要量の7%を満たせるとした。また、建設期間中に5,600人分の雇用が建設サイトで創出されるほか、完成後も900人の雇用を予定していると述べた。なお、EDFエナジー社は最終的に詳細提案を環境省付属の計画審査庁に提出する前に、さらにもう1回公開協議を実施する予定。日程は今のところ確定していない。