韓国:9月の地震で停止していた月城1~4号機が運転再開
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©KHNP
当時、慶尚北道で相次いで発生した2回の地震の規模はそれぞれマグニチュード5.1と5.8。月城発電所における地震分析値は、韓国の設計基準である最低ピーク地動加速度0.2G(196ガル)を超えていなかったが、停止基準の0.1G(98ガル)を超えていたため、KHNPは「地震時の行動マニュアル」に従って4基を手動停止していた。
NSSCの発表によると、地震発生直後に同発電所に専門家を派遣し、約80日間にわたって機器や系統、および格納構造物の性能試験や精密検査を実施してこれらの健全性を確認。その際、マグニチュード5.8規模の地震のみならず、その後発生した500回以上の余震の影響も考慮したと述べた。また、一時的に所内でトリチウム濃度が増加したものの、原因となった補助ボイラーで部品交換するなどの措置を取っており、制限区域の境界地点における住民の被ばく線量にほとんど影響がないことを確認したとしている。