ロシア:総合エンジ企業の社名を「ASEエンジニアリング社」に変更

2016年12月14日

 ロシア国営の原子力総合企業ロスアトム社は12月12日、ニジニ・ノブゴロドにある傘下の総合エンジニアリング企業「アトムエネルゴプロエクト(NIAEP)社」の臨時株主総会で、社名を「ASEエンジニアリング社(ASE・JSC・EC)」に変更することが決定したと発表した。「ASE」は、かつて世界の原子力発電所建設プロジェクトに携わり、諸外国に広く名を知られた傘下の原子力建設・輸出企業「アトムストロイエクスポルト社」の略称であり、これをNIAEP社の社名に含めることで、国際的な原子力発電所設計・建設市場におけるロシアのプレゼンスをさらに高めるとともに、リーダー的立場を維持していくのが主な狙い。ロシアの原子力産業界にとって「ASEブランド」は信頼性の高い、非常に重要なものとの認識を明らかにした。

 ロスアトム社は今回の変更が「社名のみ」であり、NIAEP社の法的立場や能力に変更がないこと、いかなる組織再編も行われない点を強調。2012年にASE社をNIAEP社に合併したことなども含め、社名変更はASEグループを形成する最終段階になるとした。今後は、すべての関連ライセンスを新しい社名で再発給するとともに、その他の許認可文書にも新社名のスタンプやシールが使われる予定。関連するすべての情報システムにも修正を加えるとしている。