中国で36基目の商業炉となる陽江4号機が送電開始
中国広核集団有限公司(CGN)は1月9日、広東省の陽江原子力発電所4号機(PWR、108万kW)を8日の午後2時過ぎに初めて送電網に接続したと発表した。約4年間の建設段階を経て同炉は発電段階に移行し、試運転中に出力を定格まで徐々に上げていく計画。今年後半にも中国36基目の商業炉として営業運転を開始すると見られている。国務院は2008年に陽江サイトで合計6基の100万kW級PWRを建設するという計画を承認。これまでにフランスの技術をベースとする「CPR1000」を採用した1~3号機がそれぞれ、2014年3月、2015年6月および2016年1月に営業運転を開始した。同型設計の4号機は2011年に着工予定だったが、福島第一原子力発電所事故の発生を受けて中国政府は新規計画の審査・承認を一時停止。同炉が本格的に着工したのは2012年11月のことである。これに続く5、6号機では、安全性に改良を施した「ACPR1000」が採用されており、それぞれ2013年9月と12月に建設工事が開始されている。