イランのブシェール原子力発電所でⅡ期工事の建設工事開始
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©ロスアトム社
2013年に商業規模の発電炉としては中東唯一となる1号機が同発電所で営業運転を開始した後、ロスアトム社とイラン原子力庁(AEOI)は2014年11月、両国政府間の既存の協力協定を補完する議定書を締結した。この中で、ブシェール発電所2、3号機に加えてさらに追加で2基、他のサイトでも4基をターンキー契約で建設協力する可能性が明記されたほか、これら8基で使用する核燃料はロシア側が供給するとともに、使用済燃料は再処理・貯蔵のため引き取るとした。同時に、ロスアトム社の子会社であるNIAEP―ASE社とNPPDは、ブシェールⅡ期工事についてターンキー・ベースのエンジニアリング・資材調達・建設(EPC)契約および関連のエンジニアリング調査と初期データ収集に関する契約を締結していた。
ASE社のイラン事務所代表者によると、1号機の建設プロジェクトに際して、イランとロシアは双方の専門家で構成される有能な技術者チームを形成。技術的に複雑な課題を迅速に解決してきたとしており、Ⅱ期工事においてもイラン側専門家の高い能力が大いに活かされ、厳しい基準に適合した原子炉が日程通りに完成することを確信すると述べた。