ロシアで2基目の第3世代プラス設計、レニングラードⅡ-1号機で機能試験 開始
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Ⅱ-1号機の内部©ロスエネルゴアトム社
ロシアのこれまでの発表によると、「AES-2006」では静的と動的、両方の安全系が組み込まれており、全電源喪失時も運転員の介入なしで炉内を冷却できるほか、水素再結合器やコア・キャッチャーも装備。格納容器はスチールで内張したプレストレスト・コンクリートと鉄筋コンクリートの二重構造で、放射性物質の漏洩を内側容器で防止する一方、外側容器により航空機の衝突や地震などの物理的防護を可能にするという。Ⅱ-1号機における72日間の機能試験では、原子炉を安全かつ持続的に運転できることを確認する。機器・システムの強度や密度を調べるため100時間以上の耐圧試験を行う予定で、具体的には化学的に脱塩した120度Cの冷却水を使って冷態試験を実施。また、温態試験では主循環ポンプ4台の点検が含まれており、温度を260度Cに上げた試験を100時間以上にわたって行うことになる。