中国で建設中の紅沿河5号機でドーム屋根の据付 完了
中国広核集団有限公司(CGN)は4月13日、遼寧省の紅沿河原子力発電所で5号機(111万kWのPWR)の格納容器にドーム屋根を据え付けたと発表した(=写真)。同炉および同じく建設中の6号機(111万kWのPWR)は、第3世代の技術的特性を有するという「ACPR1000」設計を採用。これら2基の計画は、中国の東北地方振興を支援する重大施策の1つとして、福島第一原子力発電所事故後に初めて、国務院が2015年に承認しており、同年の3月と7月にそれぞれ本格着工していた。2020年と2021年に送電を開始すれば、すでに営業運転を開始した1~4号機(各111万kWのPWR、第2世代改良型の「CPR1000」設計)とともに、地元・大連市における年間電力消費量の1.5倍に相当する450億kWhを毎年発電できる計算。同市で大気汚染の原因物質となっているPM2.5のレベルも低減可能になるとしている。発表によると、ドーム屋根の吊り上げおよび据付作業は12日の午前中に完了した。直径37m、重さ140トン以上というドーム屋根を、外周の据付誤差がわずか2mmという状況で成功させたと強調。今後は主要機器を含めて機器の本格的な設置段階に入るとしている。