インド、クダンクラム5、6号機増設でロシアと一般枠組協定

両国首脳立ち会いの下で行われたGFAへの調印©ロスアトム社
GFAへの調印は、両国首脳による年次サミットがロシアのサンクトペテルブルクで開催されたのに合わせて、インド原子力発電公社(NPCIL)のS.K.シャルマ総裁と国営ロスアトム社傘下のエンジニアリング・グループであるASEグループのV.リマレンコ総裁が行った(=写真)。リマレンコ総裁は、GFAを締結するために両国がここ数か月の間、集中的に共同作業を進めていた事実に触れ、5、6号機をロシアの技術で増設する上で必要な手続がすべて完了したと指摘。プロジェクトは実施段階に移行すると明言している。
クダンクラム1、2号機着工後の2008年、インドとロシアは同発電所3~6号機の増設および新たなサイトでの原子炉建設で合意した。2012年には「原子力平和利用分野における協力強化のための戦略的ビジョン」を締結。今後20年間にクダンクラムとその他のサイトで少なくとも12基の原子炉をロシアの協力で建設するという大規模な協力拡大構想を明らかにし、2014年にクダンクラム3、4号機増設計画のGFAに調印した。Ⅱ期工事にあたるこれら2基については、インドの規制当局が2016年1月に建設許可を発給。同年10月に建設エリアの基礎スラブとして、地表をコンクリートで固める作業が行われたほか、翌11月に大型機器の製造も開始されたが、3号機原子炉系統部分への最初のコンクリート打設は今月末に実施する計画だとしている。