【短信】インドでクダンクラム3が本格着工

2017年7月7日

 インド南端のタミルナドゥ州でクダンクラム原子力発電所を開発中のロシア国営原子力企業ロスアトム社は6月29日、同発電所3号機の原子炉系統部分で最初のコンクリート打設を実施したと発表した。Ⅱ期工事にあたる3、4号機の着工記念式は2016年10月にすでに開催されている。その際、準備工事として建設エリアの基礎スラブ部分で地表をコンクリートで固める作業を実施。新しい管理棟はすでに完成している。同炉は営業運転中の1、2号機と同じく100万kW級のロシア型PWR(VVER)設計を採用しており、工期は約70か月を予定している模様。ロスアトム社傘下のエンジニアリング企業であるASEグループは、2020年までにクダンクラム5、6号機も含めて、少なくとも12基のVVERをインドで建設するという両国の原子力平和利用協力における戦略的ビジョンを改めて表明した。