【短信】パキスタンのチャシュマ4が初併入

2017年7月7日

 パキスタンの原子力開発利用に協力している中国の核工業集団公司(CNNC)は6月29日、東部パンジャーブ州のチャシュマ原子力発電所で、4号機(C4)を予定より32日前倒しで正式に送電網に接続したと発表した。8月末までに営業運転を開始するとしている。中国は秦山Ⅰ原子力発電所の設計をベースとする30万kW級PWRをチャシュマ原子力発電所1~3号機として建設した実績があり、同様の設計を採用したC4はパキスタンへの輸出原子炉としては4基目。2011年12月に本格着工した後、今年3月に初めて臨界条件を達成していた。中国はこのほか、中国が輸出用の第3世代設計と位置付ける「華龍一号」をカラチ原子力発電所2、3号機(各110万kW、PWR)として建設中。2015年8月に2号機で最初のコンクリート打設を実施したほか、3号機についても2016年5月に着工したと伝えられている。