【短信】中国で建設中の福清4号機が初めて臨界条件達成
中国核工業集団公司(CNNC)は7月18日、台湾の対岸に位置する福建省の福清原子力発電所4号機(PWR、108.7万kW)が16日に初めて臨界条件を達成したと発表した。2012年11月に着工した同炉は、今後様々な発電試験や送電網への接続試験を経て、年末までに営業運転を開始すると見られている。採用設計は1~3号機と同じ第2世代改良型の100万kW級PWRで、1号機はすでに2014年11月に営業運転を開始。2、3号機もそれぞれ、2015年10月と2016年10月にこれに続いている。同発電所では合計6基の原子炉を設置予定で、5、6号機(各PWR、115万kW)については、中国が知的財産権を保有する第3世代のPWR設計「華龍一号」を採用。これらは輸出用の主力商品と位置付けられた同設計の実証炉プロジェクトであり、それぞれ、2015年5月と12月に本格着工した。同発電所の開発プロジェクト会社にはCNNC傘下の中国核能電力股分公司(CNNP)が51%出資しているほか、華電福建発電公司と福建省投資開発集団公司がそれぞれ、39%と10%出資している。