インドのクダンクラムⅢ期工事が機器の設計・製造段階に
インド南端でクダンクラム原子力発電所の開発を請け負っているロシア国営原子力企業のロスアトム社は8月1日、同発電所のⅢ期工事にあたる5、6号機建設計画で、傘下のアトムストロイエクスポルト(ASE)社とインド原子力発電公社(NPCIL)が7月31日付けで主要機器の設計・製造契約に調印したと発表した。両社は今年6月、同プロジェクトに関する一般枠組協定(GFA)と実施に必要な政府間信用議定書に調印。これら2基をロシア型PWR(VVER)とすることが決定しており、今回の契約をもって、プロジェクトの機器調達手続が開始され、具体的な実施段階に移行したことになる。
同発電所ではすでに、VVER設計を採用した1、2号機(各100万kW)がそれぞれ2014年12月と2017年3月に営業運転を開始。Ⅱ期工事に相当する同型の3、4号機(各100万kW)の着工記念式も2016年10月に開催しており、今年の6月末には3号機の原子炉系統部分で最初のコンクリート打設が行われた。