米国のボーグル増設計画で3号機に最初の蒸気発生器を据付け
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©ジョージア・パワー社
ボーグル増設計画では連邦政府が83億3,000万ドルの融資保証を適用しており、全体的な建設進捗率は今年5月時点で66%。工事を継続した場合、3号機の完成予定は2021年2月~2022年3月、4号機は2022年2月~2023年3月となっている。2008年にWH社が同計画のエンジニアリング・資材調達・建設(EPC)契約を受注した際、東芝は親会社保証契約をジョージア・パワー社などの出資企業4社と契約しており、これに基づき今年6月、最大36億8,000万ドルの親会社保証金を2021年1月まで出資企業に分割払いしていくと発表した。現場の建設作業に関しては、WH社と出資企業間で新しい「サービス協定」が締結され、WH社が現行のEPC契約を放棄することや、プロジェクトの管理業務を含むいくつかの未履行契約をジョージア・パワー社、およびサザン社の原子力発電子会社であるサザン・ニュークリア社がWH社から引き継ぐことが決定している。
1基に付き2台装備するというSGの最初の据付けは、7月末に「サービス協定」が発効して以降に初めて行われた大がかりな吊り込み作業で、長さ80フィート(約24m)、重さ約140万ポンド(約635トン)のSGは韓国の斗山重工が原子炉容器とともにWH社から受注したもの(=写真)。先頃、4台のSGが海路で韓国から大西洋岸のサバンナ港に運ばれた後、鉄道で北部ウェインズボロ近郊の建設現場まで移送されていた。WH社が倒産申請した後も現場では間断無く工事が続けられており、今回のSG据付のほかに重さ85,000ポンド(約39トン)という蓄圧タンクの最初の1台や、KQ22とKQ23の両モジュールが3号機の格納容器内に設置済みとなっている。