COP23に「Nuclear for Climate」ブースを共同出展
南太平洋の島国フィジーが初めて議長国を担う、国連気候変動枠組条約第23回締約国会議(COP23)が11月6日にドイツ・ボンで開幕した。2016年11月にモロッコ・マラケシュで開催されたCOP22では、2018年までに世界全体の平均気温の上昇を産業革命前と比べて2度C未満に抑える目標が掲げられたパリ協定を実施していくにあたっての細則、通称「ルールブック」の策定を目指すことが決まった。今回のCOP23では、11月6日から11月17日の日程でルールブック策定に向けた交渉が進められている。

N4Cブースの様子
N4Cブースは、台湾メディアの取材を受ける等注目を集め、多くの参加者が訪問している。訪問者からは、「原子力発電は本当に安全なのか?」、「アフリカのような開発途上国でも原子力発電の導入は可能なのか?」、「なぜドイツは脱原発をしたのか?」等の質問があり、活発な情報交換が行われている。

欧州原子力学会等が開催したサイド・イベントの様子
COPのような原子力に関して様々な考えを有する人々が参加している場で、低炭素社会の実現というコンセンサスのもと、原子力発電が果たしうる役割について広くステークホルダーとコミュニケーションをとることの重要性はますます高まっている。
【国際部 上田欽一 特派員】