米上院が規制委の新委員2名を承認、3年半ぶりに定員満了
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©米議会上院
D.トランプ大統領がこれら2名を委員候補として指名したのは昨年5月のことで、EPWはその後、両氏の指名承認公聴会などを開催して承認手続を進めていた。原子力法では、委員5名のうち同一政党の支持派は3名までの規定。2名の新委員が共和党支持派であるため、共和党支持派はK.スビニッキ委員長も含めて3名になった。一方、バラン委員は民主党支持派、S.バーンズ委員は中立派となっている。
原子力エンジニアのカプト氏は、原子力関係の規制や政策策定、立法など議会と産業界で20年の経験を有しており、EPWではバラッソ委員長や前任者のJ.インホフ委員長の上級政策顧問として務めた。このためバラッソ委員長は、カプト氏が原子力物理を熟知している点を強調。原子力発電が課題に直面する一方で、連邦議会が適正な判断を下せば明るい未来も拓けることを同氏は認識していると述べた。バラッソ委員長はまた、カプト氏がNRCのことをよく理解しており、その改善方法についても把握していると指摘。米国民への対応やNRCの原子力規制において、同様に改善が行われることになると明言した。
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©米議会上院