中国、田湾4号機で燃料装荷開始
中国東部江蘇省で建設中の田湾原子力発電所4号機(106万kWのロシア型PWR)は、8月25日に燃料装荷を開始し、営業運転に1歩近づいたと、所有者である江蘇核電有限公司が8月27日に発表した。
同炉は、ロシアの国営原子力企業ロスアトム社製VVER-1000で、2013年に着工、今年3月27日には温態機能試験を開始していた。
田湾原子力発電所は、すでに3基の原子炉が運転中であり、1号機から4号機までがVVER-1000設計。田湾1号機は2007年5月、2号機は同年8月に、田湾3号機は今年2月15日に営業運転入りしている。
続くⅢ期工事にあたる田湾5号機ならびに6号機では、フランスの技術をベースに中国核工業集団公司(CNNC)が開発した第3世代のPWR設計「ACP1000」(各108.7万kW)が採用され、5号機は2015年12月27日に、6号機は2016年9月に着工されている。