ロシアのノボボロネジⅡ期工事2号機温態試験が開始
ロシアの国営原子力総合企業ロスアトム社は、9月1日にロシア南西部で建設中のノボボロネジⅡ期工事2号機(PWR、119.88万kW)で温態機能試験を開始したと発表した。
2019年末の運転開始を目指して2009年7月に着工された同炉は、120万kW級ロシア型PWR「AES-2006」を採用した2番目の原子炉。初号炉であるノボボロネジⅡ期工事1号機は、2017年2月に営業運転を開始、順調に運転されている。
温態機能試験は、実際に発電を開始する前に行われる重要なステップのひとつで、原子炉の運転状態を模擬したなかで、1次系、2次系のすべての系統が正常に機能するか確認するための試験。およそ50日間をかけて144種の温態機能試験が行われる。
同発電所では、Ⅰ期工事として、旧ソ連製PWR(VVER)が1960年代から1980年代にかけて5基建設されたが、1号機から3号機は、2016年までに閉鎖されている。Ⅱ期工事は、ロシア政府の「2007年~2010年、および2015年までの原子力産業開発のための政府目標プログラム」に基づいて進められている。
(参照情報:WNAの9月3日付WNN〈World Nuclear News〉、ロスアトム社HP、
原産新聞海外ニュース他)