中国で4基目のAP1000、海陽2号機が営業運転

2019年1月11日

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 国家電力投資集団公司(SPIC)は1月9日、世界で4基目のウェスチングハウス(WH)社製AP1000として、山東省の海陽原子力発電所(=写真)2号機(PWR、125万kW)が同日の夕方、営業運転の開始条件を達成したと発表した。
 フル出力による168時間の連続運転を完了したもので、これにより、2009年から2010年にかけて中国で着工した4基のAP1000(三門1、2号機と海陽1、2号機)はすべて、営業運転を開始。中国で稼働可能な商業用原子力発電設備は、合計45基、4,561万kWとなった。
 AP1000については米国でも現在、最初の2基がA.W.ボーグル原子力発電所で建設中となっているが、中国ではすでに、世界初のフラマトム社製欧州加圧水型炉(EPR)も、台山1号機(PWR、175万kW)として昨年12月に営業運転を開始。同国の原子力開発利用は、本格的な第3世代+(プラス)原子炉の時代に突入する。

 完成した4基に続くAP1000として、中国では三門と海陽の両発電所で3、4号機(各125万kW)をそれぞれ建設する計画。また、中国が知的財産権を保有する出力140万kWの中国版AP1000「CAP1400」についても、山東省・栄成石島湾で実証炉の建設準備が進められている。

 (参照資料:SPICの発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの1月9日付け「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)