暴風雪で米原発が自動停止、緊急用発電機で安全確保
米原子力規制委員会(NRC)は27日に米国北東部を襲った暴風雪により、マサチューセッツ州のピルグリム原子力発電所(BWR、71万kW)の高圧外部電源2系統が遮断され、同原発を自動停止させたと発表した。23kVの低圧外部電源1系統は無事であるため、緊急用ディーゼル発電機を作動させて同原発の安全系に電力を供給している。
事業者であるエンタジー社はツイッターを通じて、全システムが設計通り作動するなど同原発が安全に停止した状態にあり、職員や外部への影響もないことを発表。また、発電機用の燃料は10日分の備蓄があり、必要に応じて補給可能であること、バックアップ用に予備の外部電源と緊急用発電機を準備していることなどを伝えた。
暴風雪による電圧の変動に備えて、同原発では手続きに従って出力を75%に下げて運転。NRC検査官も夜を徹して待機していた。