MAPLE炉 カナダ原子力公社表明 復活は困難との見解
カナダ原子力公社(AECL)は7月30日に声明を発表し、昨年5月に開発計画を中止したMAPLE炉について、「技術的および規制上重大な問題があり、即座に修理して医療用アイソトープ(RI)の生産不足に対応することは難しい」との見解を表明した。
これは、7月8日にRI販売業者のMDSノルディオン社が、「故障したNRU炉の復帰が遅れるのであればMAPLE炉を完成させて対応すべきだ」と意見表明したのに対する措置。AECLは、NRU炉を代替するRI生産専用炉として開発が始まったMAPLE炉計画を中止した理由として反応度出力係数(PCR)の問題を挙げている。