ロシアとトルコが原子力協力協定を締結
ロシアの原子力総合企業であるロスアトム社は6日、トルコと原子力関係の商業契約を交わす際に必須条件となる二国間の原子力平和利用協力協定をトルコ原子力庁と締結したと発表した。
これにより、トルコ初の原子力発電所建設計画について、近々にもトルコ政府とロシアの企業連合が契約を結ぶのではないかとの公算が高まってきた。
トルコ初の原子炉建設計画に関する国際入札では、唯一応札していたロシアのアトムストロイエクスポルト社率いる企業連合が、2012年までに四基・480万kWの原子炉建設を提案した。
同計画への投資を促進するため、トルコ政府は完成した原子炉からの電力購入を15年間保証する予定だが、価格の折り合いが付かず、同企業連合は入札書の内容を改訂。しかし、それでもトルコ側は高価格だとし、長期にわたって同入札書の審査を続けている。