カザフスタンのウラン生産量 上半期に前年比42%増
カザフスタンの国営資源企業であるカザトムプロム社は9日、今年6月末までの上半期のウラン生産量が前年同期比42%増の8452トンとなったことを明らかにした。下半期の改訂計画ではさらに9770トンを生産するとしており、今年の年間生産量は合計1万8222トンに達する見通しだ。
同国は昨年実績(速報値で1万3900トン)で初めて、カナダを抜いて世界第1位となった。ウラン市場調査会社のUXCによると、同国はウラン精鉱(U3O8)換算の生産量でも10年前に年間500万ポンド以下だったのが現在は4000万ポンドを超えるなど、前例のないペースで事業規模を拡大中。今年は年末までに世界の3分の1以上生産することが目標と伝えているが、市場価格への影響も大きいため、拡大路線をどこまで継続していくかは未知数だ。