ポーランドの原子力計画 完成時期を2年先送り
ポーランド経済省は2日、同国初の原子力発電所建設計画で初号機の完成時期が当初計画から2年先送りされ、2022年になる見通しだと発表した。
同省は昨年8月、同建設計画案および開発ロードマップを公表した。発電所を実際に建設・操業するために設立される企業連合の51%を国営のエネルギー・グループ(PGE)が保有し、出力各300万kWの原子力発電所を2か所(基数の合計は最大4基)で建設。2020年に最初の1基を、その数年後に後続炉を運開することになっていた。その後、同計画の投資手続きについてPGEが最良の実施慣行などを集中的に調査した結果、日程を2年先送りするのが妥当と判断するに至ったもの。
しかし、投資問題のほかにも、原子力安全に関する許認可や放射線防護といった規制面での法整備など重要な準備作業が山積み。政府の原子力エネルギー開発全権委員であるH.トロヤノフスカ経済省次官は、「日程は非常にタイトだ」との見解を示している。
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