ブラジルで原子炉拡販イベント 三菱重工

2012年12月5日

三菱重工業は11月29日、同社と仏アレバ社の合弁事業体であるATMEA社が開発した原子炉設計「ATMEA1」を拡販するため、ブラジルのリオデジャネイロでイベントを開催したと発表した。2030年までに400万〜800万kW規模の原子炉新設を計画する同国にATMEA1の採用・建設を促すため、同設計の特長を紹介したほか、ブラジルにおける国産化戦略を説明した。

今回のイベントには約30の企業と機関から総計100名以上が参加。三菱重工としては、ATMEA社が親会社の支援の下で、地元企業の参加を得ながら原子力発電所計画を発展させるというブラジル政府の方針をサポートしていくとの意気込みを提示。第3世代プラスで出力110万kWの中型PWRであるATMEA1の特長として、(1)実証済みの技術(2)最高水準の安全性(3)高い経済性――を有するとし、ブラジルの電力網に対応できるなど、同国の使用環境に最も適合すると強調した。

<後略>

ATMEA1の3D設計

ブラジルで原子炉拡販イベント 三菱重工