ABWRの型式認証審査開始 英国
英国原子力規制庁(ONR)と環境庁(EA)は9日、日立GEニュークリア・エナジー社の英国型ABWR(UK-ABWR)の包括的設計審査(GDA)を開始するため、様々な合意手続き文書に調印した。英国西部のオールドベリー、ウィルファの2サイトで合計4〜6基の原子炉新設を計画していたホライズン社を日立製作所が昨年11月に買収したことから、採用設計も日立GE社の130万kW級ABWR(=図)に決定。同設計が安全・セキュリティと環境保全、および廃棄物管理の面で英国の厳しい基準を満たしているかに関する約4年間の審査が正式に始まることになった。
英国における原子炉型式認証にあたるGDAの審査範囲は土木建築から原子炉化学まで17の技術分野にわたり、経費も1設計につき3500万ポンドが必要。これは日立GE社の負担となるため、今回、関係者全員が経費に関する正式合意書や原子力規制関係の議定書に署名するなど、正式な誓約取り決めが整えられた。次のステップとして、日立GE社は今年の秋までに審査書類をONRとEAに提出する。
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