未臨界炉のインフラ技術設計を発注 ベルギー

2013年10月23日

長寿命放射性核種の破砕研究を実施しているベルギー原子力研究センター(SCK・CEN)は11日、世界でも初の加速器駆動・未臨界炉となる「MYRRHA」(=イメージ)に関し、設備インフラの技術設計を仏アレバ社の率いる企業連合に発注したと発表した。

MYRRHAは高経年化したベルギーの研究炉「BR2」のリプレースという位置付けで、熱出力は5〜10万kW。600MeVの陽子加速器を使って核分裂反応を維持し、冷却材として液体の鉛ビスマス合金を使用する。ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の装荷が可能で、未臨界という特性上、核分裂反応のコントロールが容易な多機能研究炉として、2024年から25年にかけて本格運転に入る予定だ。高レベル放射性廃棄物に含まれるマイナーアクチニドなど半減期の長い核種の変換に有効であり、スイスや日本でも同様の加速器駆動システム(ADS)の開発研究が進められている。

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未臨界炉のインフラ技術設計を発注 ベルギー