ミューレベルク原発を前倒し閉鎖 スイス

2013年11月6日

スイスのBKW社は10月30日、同社の操業するミューレベルク原子力発電所(KKM)(BWR、39万kW)を予定より3年前倒しの2019年で閉鎖する方針を発表した。長期運転に伴う事業リスクを軽減するために下した判断だと説明しており、今後は水力や風力などの設備拡大や新たな革新的技術によるエネルギーの生産・サービスに投資していくとの考えを示した。

KKMは1972年に運開していることから、連邦政府が福一事故後に決定した「国内5基の既存炉は運開後50年で順次閉鎖」という政策どおりに行けば22年まで運転が可能だった。しかし、周辺の反対派住民がKKMの炉心シュラウドにヒビがあるとして提訴。法的な争いが最高裁まで及ぶなど、同炉の運転期間は二転三転した。

<後略>

首都ベルンから約15kmという近さに立地するKKM

ミューレベルク原発を前倒し閉鎖 スイス