質問資源の有効利用である高速増殖炉が、資源小国である日本で注目されないのはなぜ?

尾形孝成

電力中央研究所
原子力技術研究所 副所長

答えのポイント

・ 「軽水炉」で燃やした後の核燃料には、プルトニウムが含まれており、再処理して高速増殖炉で燃やせば、燃やしたプルトニウムよりも多くのプルトニウムが生まれる。

・これを新たに燃料として利用できるため、ウランを100倍以上効率よく使えることになる。

・皆が現代だけでなく、もっと先の将来のことを考えるようになれば、資源を大事に使う高速増殖炉が再び注目を集めるだろう。