Nuclear for ClimateがCOP28ポジションペーパーを発表

2023年11月30日

UAE・ドバイで開催される第28回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP28)に向け、Nuclear for Climate (N4C)は、ポジション・ペーパーを発表しました。

N4Cは、世界150以上の原子力関連組織により結成されたイニシアチブで、気候変動に対する低炭素ソリューションに原子力を含める必要性について、政策立案者、一般市民、他の産業界との対話を実践しています。当協会は、N4CイニシアティブにCOP21(2015年パリ)から参加しており、今回のCOP28においてもN4Cによる理解促進活動を支援します。

N4Cは、今回のポジション・ペーパーを通じて、政策立案者に対し、世界の温室効果ガス排出量を早急に削減し、ネットゼロ目標を達成するために、断固とした行動を取るよう求めています。これらの野心的な目標を効果的かつ効率的に達成するために、重要なクリーンエネルギー源として、原子力を支援することの重要性を訴求します。

COP28ポジションペーパ-(N4C)(英語版)

COP28ポジションペーパ-(N4C)(日本語版)

エグゼクティブ・サマリー

  • 1971年以来、原子力エネルギーは630億トンを超える二酸化炭素の排出削減に貢献した。
  • 国際エネルギー機関(IEA)は、炭素排出実質ゼロの目標を達成するには、原子力エネルギーの発電設備容量を2050年までに倍増する必要があると予測している。
  • 約30ヵ国が、国が決定する貢献(NDC)と長期戦略において、原子力による炭素排出削減のポテンシャルを認識している。
  • 原子力エネルギーのライフサイクル排出量の中央値は 1 キロワット時あたり二酸化炭素 5.1 gであり、太陽光や風力よりも低い。
  • 原子力エネルギーは最も土地利用効率の高いエネルギー源であり、他のどの発電方法よりも必要なスペースが圧倒的に少ない。
  • フランスなど多くの国々では、原子力エネルギーを電力網に組み込むことに成功し、クリーンで手頃な電力を供給している。
  • 原子力は、医療、食糧安全保障、クリーンな水へのアクセス、産業、経済成長など、国連の持続可能な開発目標(SDGs)すべてで推進への役割を果たしている。
  • 原子力関連製品、サービス、原子燃料の世界市場は今後10年間で5,000億ドルから7,400億ドルの価値があると推定されており、経済発展と雇用創出を促す。

*Nuclear for Climate(N4C)関連活動の詳細は、公式ページをご覧ください。

https://www.netzeroneedsnuclear.com/

お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)