欧州原子力産業協会(FORATOM)のポジション・ペーパー 「EUの既存原子力発電所群の長期運転の重要性」(仮訳)

2022年3月2日

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欧州原子力産業協会(FORATOM)は2021年12月14日、欧州の原子力発電所の長期運転を確保することは、欧州が掲げる気候目標を手頃なコストで達成するのに貢献するとのポジション・ペーパー「EUの既存原子力発電所群の長期運転の重要性(The Importance of Long-Term Operation of the Existing EU Nuclear Fleet)」を発表しました。今回の文書は、2019年7月に発表したポジション・ペーパーの更新版にあたるものです。

EUの気候変動政策では、2030年の温室効果ガス排出量を1990年比で少なくとも55%削減するとともに、再生可能エネルギーが占める割合を少なくとも32%とする目標を掲げています。FORATOMが今回発表したポジション・ぺーパーでは、既存原子力発電所群の長期運転がもたらす主な利点として、①EUの2030年中間目標達成に貢献、② EUのエネルギー輸入依存度の低減、③ 導入が進む変動性の再生可能エネルギーを支援――を挙げています。その他、経済面や規制面、エネルギー・セキュリテイ―等の観点から、長期運転がもたらす数々の“恩恵”を概説するほか、長期運転に係る政策提言を行っています。
報告書の仮訳は、こちらからご覧いただけます。

※今回、FORATOMから翻訳許可をいただいたうえで当協会が日本語訳を作成していますが、当該日本語訳はあくまでも便宜的なものとして利用し、適宜、英文の原文を参照していただくようお願いします。

参考:欧州原子力産業協会(FORATOM)は、ベルギー・ブリュッセルに本拠を置く欧州の原子力産業団体です。FORATOMは15か国の原子力協会で構成され、これらの協会を通じて約3,000の欧州の原子力企業を代表し、約110万人の雇用を支えています。

以上

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