「原子力産業の仕事を知る!1DAY業界研究ツアー(東京電力柏崎刈羽原子力発電所・中部電力浜岡原子力発電所)」を開催、学生計26名が参加(報告)
原産協会は原子力産業界の人材確保支援活動の一環として、大学生・大学院生を対象とした「原子力産業の仕事を知る!1DAY業界研究ツアー」を開催しました。今年度は12月13日に東京電力HD㈱柏崎刈羽原子力発電所、12月20日に中部電力浜岡原子力発電所の2カ所で見学会を開催し、計26名の大学生・大学院生が参加しました。皆さんは、それぞれ発電所構内へ入り、原子炉や安全対策設備等の見学・発電所の若手職員との意見交換会を通して実際の発電所のスケールを体感するとともに、仕事現場・仕事内容についても理解を深めました。
「原子力産業の仕事を知る!1DAY業界研究ツアー」は、就職活動を開始前・就職活動中の大学生・大学院生の皆さんに、原子力発電所(原子力発電所で働く人の姿)を見てもらうことで、原子力・放射線分野で働くことへのイメージや具体的な業務内容を知ってもらい、原子力産業界への就職に役立ててもらうことを目的としています。
柏崎刈羽原子力発電所見学会には、19名の大学生・大学院生が参加しました。初めにビジターズハウスにて発電所の概要および安全対策の実施状況について説明を受け、続いて隣接したサービスホール展示館で発電所の設備や仕組みを学んだ後、バスで発電所構内に移動し、緊急車両等の安全対策設備や建屋内ギャラリー室からガラス越しに原子炉建屋とタービン建屋の最上階フロアを見学しました。見学終了後5つのグループに分かれて実施した意見交換会は、東京電力の若手職員が、学生の質問や就職活動の相談を受けるなど活発なコミュニケーションの場となりました。
浜岡原子力発電所見学会には、7名の大学生・大学院生が参加しました。初めに浜岡原子力館会議室にて発電所概要および防波壁をはじめとする安全対策設備について説明を受けた後、原子力館にて模型を見ながら発電の仕組みを学びました。その後バスで発電所構内に移動し、防波壁の高さ・大きさを体感しました。また、車中より構内の溢水防止壁等各設備の見学後、建屋管理区域内に入構し、ガラス越しに中央制御室や使用済燃料プールを見学しました。その後、研修施設で過去に経験した事故やトラブルから学んだ教訓、これまで培ってきたノウハウを風化させる事なく技術伝承していくために作られた「失敗に学ぶ回廊」等を見学しました。見学終了後の意見交換会では若手職員の方から、日々の業務内容や仕事をする上での意識・工夫していること等などが語られました。学生からは「労働災害を減らすための取組みについて」、「仕事のやりがい・モチベーションについて」など活発な質疑応答が行われました。
参加した学生へのアンケートでは、100%が「非常に満足」「満足」と回答、88%が「原子力産業への就職に魅力を感じる」と回答、また「意見交換会で実際に働いている方の声を聴くことができてよかった」など感想が寄せられました。
原産協会では、今後も原子力産業界の人材確保に資する活動を推進して参ります。大学生、大学院生、高専生を対象に、学生と企業の「コミュニケーションと出会い」の場づくりを企画します。会員の方々はぜひご活用下さい。
問い合わせ先:人材育成部 jinzai@jaif.or.jp
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