第66回IAEA総会への参加(2022.09.26~30)
原産協会は、2022年9月26日(月)~30日(金)の期間、オーストリア・ウィーン市のVienna International Centre(VIC)で開催された国際原子力機関(IAEA) の第66回総会にオブザーバーとして参加するとともに、政府および民間関係機関と連携協力のもとでの日本ブース展示をとりまとめ、わが国の原子力についてアピールを行いました。今年もパネル展示を中心としたブースを展開し、脱炭素化に向けた原子力イノベーションとして国内の先進炉開発の状況、人材育成やサプライチェーンに関する国の取り組みおよび福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の説明を行いました。また同期間中、IAEAグロッシー事務局長と懇談したほか、日本政府主催サイドイベントへのサポートや他国の参加者との交流を通じて情報収集も行いました。
○日本ブース全体概要
参加機関
- 公式参加機関(8):内閣府、日本原子力研究開発機構(JAEA)、量子科学技術研究開発機構(QST)、東京電力ホールディングス、日本原子力産業協会(JAIF)、東芝ESS、日立GE、三菱重工業
- 部分参加機関(4):外務省、文部科学省、経済産業省、国際廃炉研究開発機構(IRID)
基本テーマとねらい
<基本テーマ>
「Nuclear Innovation for Decarbonization and Sustainability」
我が国における脱炭素化に向けた原子力イノベーションとして、高温ガス炉やナトリウム冷却高速炉、中・小型炉、水素貯蔵材料等の開発を紹介するとともに、ALPS処理水に関するQ&Aについて図解などを用いて説明しました。
ブース展示内容
①パネル展示
②映像放映
各機関からの原子力イノベーション関連映像
福島第一および福島復興関連映像
③特設ウェブサイト
今年も「Green Exhibition」促進のため、紙資料の配布は必要最低限とし、日本ブース資料をダウンロードできる特設ウェブサイト(*)を設けました。また、サイト周知のためにビジネスカードも現地で配布しました。
*URL: https://www.jaif.or.jp/IAEA2022/
来訪者
昨年は新型コロナウィルスの影響で総会自体への参加人数が例年より少なかったですが、今年は参加者も昨年に比べて増加し、展示ブースへの来訪者は5日間で約430名でした。主な来訪者は、上坂原子力委員長ほか、主要原子力発電国や新規導入国、その他開発途上国の各国代表団、IAEA職員・コンサルタント・専門家等でした。
○IAEA幹部との懇談
総会参加の機会を利用してグロッシー事務局長と面会しました。当協会からは来年の第56回原産年次大会へのご招待を案内するとともに、日本や世界を取り巻く原子力の現状や今後の展望について確認しました。同事務局長からは、原産年次大会招待への感謝とともに、原産協会はIAEAのミッションを果たすための重要なパートナーである旨の発言がありました。
以上
■関連のWEB原子力産業新聞記事
○“行動するIAEA”へ支援求める IAEA総会でグロッシー事務局長(2022年9月27日)
お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)