第67回IAEA総会への参加とブース展示(2023.09.25~29)

2023年10月10日

原産協会は、2023年9月25日(月)~29日(金)の期間、オーストリア・ウィーン市のVienna International Centre(VIC)で開催された国際原子力機関(IAEA) の第67回総会にオブザーバーとして参加するとともに、政府および民間関係機関と連携協力のもとでの日本ブース展示をとりまとめ、わが国の原子力についてアピールを行いました。今年はブース壁面のパネルと大型モニターによる動画放映を中心とした展示を実施し、グリーントランスフォーメーション(GX)実現に向けた原子力政策、原子力イノベーションとして国内の先進炉開発の状況、人材育成やサプライチェーンに関する国の取り組みおよび福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の説明を行いました。また同期間中、他国の参加者との交流を通じて情報収集を行いました。

日本ブース全体概要

参加機関

  • 公式参加機関(7):内閣府、日本原子力研究開発機(JAEA)、東京電力ホールディングス、日本原子力産業協会(JAIF)、東芝ESS、日立GE、三菱重工業

  • 部分参加機関(4:外務省、文部科学省、経済産業省、国際廃炉研究開発機構(IRID)

基本テーマとねらい

<基本テーマ> 
「Nuclear and Green Transformation for Decarbonization and Sustainability」

今年の日本ブースは、「脱炭素と持続可能性のための原子力とグリーントランスフォーメーション」をテーマに、GX実現にむけた原子力政策、サプライチェーンの維持強化、原子力技術基盤インフラ整備、高温ガス炉や高速炉、次世代革新炉を紹介するとともに、ALPS処理水の海洋放出に関する情報を説明しました。

ブース展示内容

1. ポスター展示

2. 動画放映

  • 各機関からの原子力イノベーション関連映像
  • 福島第一原子力発電所および福島復興関連映像
  • 人材育成関連映像

3. 特設ウェブサイト

今年も「Green Exhibition」促進のため、紙資料の配布は必要最低限とし、日本ブース資料をダウンロードできる特設ウェブサイトを開設しました。
また、サイト周知のためにサイトへのリンクをQRコードとして掲載したビジネスカードを現地で配布しました。

オープニングセレモニー

新型コロナウィルスのパンデミック以降、4年ぶりに展示ブースのオープニングセレモニーを開催し、高市科学技術政策担当大臣、酒井経済産業副大臣にご臨席いただきました。セレモニーでは高市大臣が今年のブース展示内容について簡単に紹介し、ALPS処理水海洋放出に関連するすべてのデータと科学的根拠に基づき透明性のある形で説明し続けることが重要だと述べました。その後、新井理事長の発声により、総会と日本ブース展示の成功を祈念して、福島県いわき市の日本酒「又兵衛 純米吟醸」をふるまい、多くの関係者が来場しました。

来訪者

期間中のブース来訪者も昨年に比べて増加し、5日間で約650名が日本ブースに訪問されました。主な来訪者は、上坂原子力委員長、ほか主要原子力発電国や新規導入国、その他開発途上国の各国代表団、IAEA職員・コンサルタント・専門家等でした。

以上

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お問い合わせ先:国際部 TEL:03-6256-9313(直通)