原子力人材育成ネットワーク初等中等教育支援分科会活動紹介~中学校理科放射線授業見学・放射性核種を使った年代測定施設の見学を実施~
日本原子力産業協会は、原子力人材育成・確保に向けて産官学が相互協力を行う「原子力人材育成ネットワーク(人材NW)」の共同事務局として活動しております。
当協会が事務局を務める人材NW・初等中等教育支援分科会では、2025年1月27日(月)~2025年1月28日(火)に中学校理科の放射線授業の見学(愛知教育大学附属名古屋中学校)、放射線利用に関連した施設(JAEA東濃地科学センター土岐地球年代学研究所、名古屋大学宇宙地球環境研究所 年代測定研究部)の見学を行いました。今回の見学会は、実際の放射線を教える授業現場の様子にふれること、年代測定に放射性核種を活用し研究を行っている施設の見学を通じて、放射線教育の一層の充実化に向けた探求と業種や業界を超えた交流により人脈の輪を広げ、今後の分科会活動の拡大につなげることを目的として開催いたしました。
愛知教育大学附属名古屋中学校では、中学2年理科の放射線単元の授業を見学しました。生徒・教員の安全に配慮したうえで、クルックス管から出るX線を布で覆ったカメラに映し出す実験を行い、放射線の透過性を確認する実験を見学しました。授業後には授業を担当された奈良教諭と分科会委員の意見交換会を実施し、教育現場における放射線教育の課題について議論を行いました。
JAEA東濃地科学センター、名古屋大学宇宙地球環境研究所 年代測定研究部では、炭素14年代測定施設(加速器質量分析装置やCO2精製ライン)の見学と、各施設で行われている学生向け体験学習・イベントの様子等について説明を受けました。見学後の意見交換会では、体験学習を実施するうえでの工夫や、実際の学生たちの反応について活発な質疑が行われました。
当日参加した分科会委員からは、「現場の声を生で聞いて、意見交換させていただける貴重な機会だった」「発電所立地地域での授業も見学してみたい」などの感想が寄せられました。 当協会では、初等中等教育の支援を引き続き行ってまいります。
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お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)