科学の面白さを体験!原子力を学ぶ「関西原子力オープンキャンパス」に開催協力 (報告)

2024年8月22日

8月2日(金)、近畿大学にて「関西原子力オープンキャンパス」が開催されました。このイベントは、高校生、高専生を対象に、様々な体験を通じて科学の面白さに触れてもらい、原子力に興味を持ってもらう事を目的として、近畿大学と関西原子力懇談会が主催、日本原子力産業協会等が協力して実施し、高校生と教員・保護者計64名が参加しました。


プログラムは、一日で「原子力を知る・学ぶ」事ができるように、午前の部では「実験と体験」、午後の部では、「原子力に関する紹介・説明」という二部構成になっており、午前の部については、●近大炉実験コース(「原子炉実験」、「中性子ラジオグラフィ」「ウランガラス放電実験」)と、●ロボット実演・体験コース(「ロボット実演・操作体験」(小型遠隔除染装置、歩行ロボット)、理科実験「燃料電池の仕組み」「水素燃焼実験」)の二つのコースに分かれて実施されました。


また、午後の部では、原子力を学ぶ事が出来る、西日本を中心とした7つの大学(近畿大学、大阪大学、京都大学、福井大学、福井工業大学、名古屋大学、東京都市大学)また、医療・放射線・エネルギー分野で原子力を利用する8企業と1研究機関(関西電力、三菱重工業、三菱電機、アトックス、日揮グローバル、東芝エネルギーシステムズ、京都フュージョニアリング、日立GEニュークリア・エナジー、日本原子力研究開発機構)がそれぞれブース形式で参加しました。


各大学のブースでは、担当教員の他に学生も説明にあたり、高校生に原子力を学ぶ事の楽しさ、研究の面白さをアピールしました。企業ブースでは、各社の業務内容の紹介があり、参加者はそれぞれの説明に熱心に耳を傾けていました。

参加した高校生からは、「高校生のうちに、大学を卒業したその先の企業の話を聞けるのは、とても貴重な体験になった。」また、「企業のパンフレットをもらえる貴重な機会であった。大学だけでなくその先の企業のお話も聞くことができて、より原子力に進むことをイメージしやすくなった。」等の感想をいただきました。


尚、イベントの設営や受付業務には、近畿大学理工学部学生部会エネルギー研究会(NUDE)の学生が協力しました。


第二部の司会を務めたNEDEの会長 大西琢斗さんは「他大学と企業とが交流するいい機会となったと思う。自分自身は元々、原子力分野に進みたいと思って大学に進学したが、今日参加してくれた高校生たちが、実験や体験、また大学や企業の話を聞いた事がきっかけとなり、将来について考える材料となってくれたらうれしい。」と感想を述べました。また、ロボット操作体験を実施したアトックスの担当者からは、「参加者に非常に熱心に話を聞いてもらえ、原子力産業界全体について知ってもらう事が出来た。もっと、放射線や原子力、エネルギーについて学校教育で取り上げてもらえたらいい。」と語りました。

原産協会では、他団体と協力し、今後も高校生・高専生の皆さんが、原子力産業分野に興味・関心を持ち、将来の自分をしっかりイメージして、原子力を含む理工系への進路選択を応援していきたいと考えています。また、学生と会員企業・機関の橋渡役として、将来的に産業界の人材確保に寄与する活動を実施してまいります。

問い合わせ先:人材育成部 jinzai@jaif.or.jp

座学で学ぶ様子
近畿大学原子力研究所 山西所長 開会挨拶
企業ブース
大学ブース
企業ブース
大学ブース
企業ブース
大学ブース
歩行ロボット操作体験
会場にはPWR原子力発電プラント模型を展示

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)