近畿大学にて「授業に活かせる中学・高校教員のための原子炉実験・研修会」を開催

2021年8月20日

当協会は、近畿大学原子力研究所とともに、「授業に活かせる中学・高校教員のための原子炉実験・研修会」を開催しました。本研修会は、現地開催2日間コースを7月27日(火)~28日(水)と8月3日(火)~4日(水)の2回、オンライン見学コースを8月5日(木)の1回、それぞれ実施しました。現地開催は計16名、オンラインは14名の、中学・高校・高専で理科系科目を教えている先生方を中心に、国内の全国各地より参加がありました。

本研修会は、先生方に原子力・放射線について知識を習得してもらい、教育に役立てて頂くことを目的に開催しています。現地開催コースでは、近畿大学の原子炉を使った運転体験(制御棒の調整による起動、臨界調整、停止操作)、ガンマ線や中性子線の放射線測定、中性子とX線のラジオグラフィ(透視画像の撮影)、簡易霧箱の工作といった実習と講義が行われました。オンラインコースでは、原子炉の外観や炉心部を見学し、原子炉を構成する制御棒や燃料などの説明が行われました。参加された先生方からは「実際に原子炉を操作できたことは、何事にも替えがたい体験。臨界状態についてよくわかったことが一番の収穫」「学んだ内容や実習の内容は、いずれもすぐに授業での話題提供として利用できると思う」など、研修を高く評価する意見を数多くいただきました。

また、当協会からは、「初等中等教育に役立つ放射線教育セミナー 、イベント、教材及び放射線測定器貸出一覧表」を先生方に配布し、全国各地における様々な放射線教育支援の情報提供を行いました。

当協会は、今後とも初等中等教育での放射線・エネルギー教育支援に資する活動を引き続きおこなって参ります。

原子炉の運転体験

ガンマ線の計測実験

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)