近畿大学にて「授業に活かせる中学・高校教員のための原子炉実験・研修会」を開催

2022年9月14日

原産協会は、近畿大学原子力研究所とともに、近大炉「UTR-KINKI」(熱出力1W)の運転、放射線測定などを通じて、中学、高校の教員に原子炉や放射線の正確な知識を身に付け、教育現場で生かしてもらうことを目的として「授業に活かせる中学・高校教員のための原子炉実験・研修会」を開催しました。

本研修会は、現地開催2日間コースを7月26日(火)~27日(水)と8月4日(木)~5日(金)の2回、オンライン見学コースを8月3日(水)の1回、それぞれ実施しました。現地開催は計32名、オンラインは10名の、中学・高校・高専で理科系科目を教えている先生方を中心に、国内の全国各地より参加がありました。

現地開催コースでは、近畿大学の原子炉を使った運転体験(制御棒の調整による起動、臨界調整、停止操作)、ガンマ線や中性子線の放射線測定、中性子とX線のラジオグラフィ(透視画像の撮影)、簡易霧箱の工作といった実習と講義が行われました。オンラインコースでは、原子炉の外観や炉心部を見学し、原子炉を構成する制御棒や燃料などの説明が行われました。参加された先生方からは「自分の目で見て、手を使っての実験・実習はとても楽しく、やりごたえがあった」「実際の中学校現場で使えるような資料をいただき、とても参考になった」など、研修を高く評価する意見を数多くいただきました。

また、当協会からは、「初等中等教育に役立つ放射線教育セミナー 、イベント、教材及び放射線測定器貸出一覧表2022年度版」「原子力エネルギーや放射線、科学を楽しく学びに行きたい!全国39サイト」を先生方に配布し、全国各地における様々な放射線教育支援の情報提供を行いました。

当協会は、今後とも初等中等教育での放射線・エネルギー教育支援に資する活動を引き続きおこなって参ります。

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)