OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)「高温ガス炉と産業用熱利用」報告書――ポイント紹介
OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)は6月16日、報告書「高温ガス炉と産業用熱利用(High-temperature Gas-cooled Reactors and Industrial Heat Applications)」を発表しました。昨今、世界で2050年カーボンニュートラル(CN)達成が共通の目標となりつつあるなか、世界のエネルギー由来二酸化炭素(CO2)排出量の約4分の1を占める産業部門の脱炭素化は、2050年CN達成に不可欠であるものの、大量の高温の熱を必要とするため、「脱炭素化が困難な部門」の一つと認識されています。こうしたなか、高温ガス炉は、様々な産業利用にプロセス熱を供給できる有望な第4世代の原子力技術として、注目を集めています。
今回の報告書でNEAは、低炭素熱供給源としての高温ガス炉の技術的特徴や開発状況をレビューしたうえで、高温ガス炉による熱の産業利用についての近い将来および中長期的な可能性を探るとともに、産業用熱利用として今後展開するうえでの課題や提言を示しています。
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