「原子力人材育成戦略ロードマップ2023年度改訂版」公表
当協会が事務局を務める、産官学一体となった原子力人材育成活動を推進する「原子力人材育成ネットワーク（人材NW）」の戦略ワーキンググループ（戦略WG）は、2014 年に策定した原子力人材育成戦略ロードマップを見直し、「原子力人材育成戦略ロードマップ2023年度改訂版」を公表しました。
2014 年時点で課題として認識されていた、次代を担う若者の原子力への関心の低下、福島第一事故後の原子力発電所稼働停止による現場実務経験の機会（OJT）の減少、大学における原子力教育環境の悪化といった問題は、現在も依然として課題のままであり、解決に向けた様々な施策が関係各所によって継続して行われています。
一方、カーボンニュートラル社会を目指す世界的な動向、ロシアによるウクライナ侵攻により緊急度が高まったエネルギーセキュリティの観点等を背景に、原子力が果たすべき役割についての議論が進展し、我が国においてもGX（Green Transformation）実現に向けた基本方針の中で将来的な原子力活用に向けた政策の方向性が示される等、周辺情勢に変化が生じています。
戦略WGでは、2021 年度より原子力人材育成戦略ロードマップの改訂作業に着手し、上述の原子力を取り巻く情勢の変化と人材NW分科会活動を通じて得られたロードマップ遂行上の課題等を考慮し、次の10 年先を見通したより実効性のある戦略ロードマップとなることを目指しました。
原子力人材育成の課題と今後の対応ー原子力人材育成戦略ロードマップ2023年度改訂版の解説ー
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