量子科学技術研究開発機構で教員向け「重粒子線がん治療装置見学会」を開催

 原産協会は、3月30日、量子科学技術研究開発機構のご協力を得て、「教員向け重粒子線がん治療装置見学会-放射線を『知って、見て、体験』」を開催しました。見学会には、北海道、東京、埼玉、愛知、大阪の中学および高校で理科や物理を教えている8名の先生方が参加しました。

 この研修会は先生方の放射線教育への支援を目的としており、学習指導要領の変遷と教科書の現状をふまえながら放射線の理解に必要な知識や放射線に関心を持ってもらう方法などを題材とした「放射線基礎知識の講義」、霧箱や放射線検出器を使った「学校でできる実習体験」、イオン源室やビームライン等を目の当たりにしながら最先端の放射線がん治療について話を聞く「重粒子線治療施設見学」を中心に行われました。参加された先生方からは「まず普段目にすることができない機器やその裏側も見せていただけた」、「実際に足を運んで見ることができたことは、生徒へ説明する際にとても役立つ」、「開発者による講義が生徒に聞かせたい熱量があって良かった」、「普段は入ることのできない施設で、生徒が学習したことがどのように日常生活に生かされているのかがよく分かった」、「学習指導要領の改訂も踏まえたお話だったので、イメージがしやすかった」、「実体験に勝るものはないので多くの先生方に同じように体験してもらいたい」など、研修を高く評価する意見を数多くいただきました。

 当協会は、今後とも初等中等教育での放射線・エネルギー教育支援に資する活動を引き続きおこなって参ります。

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)