量子科学技術研究開発機構で教員向け「重粒子線がん治療装置見学会」を開催
原産協会は、3月27日、量子科学技術研究開発機構のご協力を得て、「教員向け重粒子線がん治療装置見学会-放射線を『知って、見て、体験』」を開催しました。
この研修会は先生方の放射線教育への支援を目的としており、学習指導要領の変遷と教科書の現状をふまえながら放射線の理解に必要な知識や放射線に関心を持ってもらう方法などを題材とした「放射線基礎知識の講義」、霧箱や放射線検出器を使った「学校でできる実習体験」、イオン源室やビームライン等を目の当たりにしながら最先端の放射線がん治療について話を聞く「重粒子線治療施設見学」を中心に行われました。参加された先生からは「霧箱を初めて生で見て、放射線を種類の違いまで視覚的に理解できることが面白く、筋ができる様子も綺麗だったので、生徒への教材として非常に興味が高まった」「地下まで含んだ建物全体が1つの治療装置であること、それが小さな一部屋へと集約してがんの治療へとつながっていくこと、1つ1つのスケールの大きさに圧倒された」「今回の実習のように視覚的に理解できるものや、身近な物を使って教材を作れる実験があれば、やってみたい」など、研修を高く評価する意見をいただきました。
当協会は、今後とも初等中等教育での放射線・エネルギー教育支援に資する活動を引き続きおこなって参ります。
お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)