近畿大学原子力研究所で中高生対象原子炉見学会(「理工チャレンジ ~夏のリコチャレ2022~」)を開催 (報告)
日本原子力産業協会は、近畿大学、関西原子力懇談会と協働し、7月29日(金)に「原子炉を見学してエネルギーのことを考えてみませんか?」と題したイベントを開催しました。このイベントは、女子中高生を主対象に、夏休み期間中に理工系人材を増やす事を目的とした内閣府・文部科学省・経団連共催の取組である「理工チャレンジ ~夏のリコチャレ~2022」のプログラムの一つとして、原子力産業へ興味を持ってもらう事を狙い近畿大学原子力研究所にて開催しました。
イベントは「原子炉見学」「原子力・放射線分野のお仕事紹介」「原子力発電ボードゲーム大会」の3部構成で実施しました。
第一部では、日本の大学所有の3基のうちの1基である教育研究炉=近畿大学原子炉の構造や歴史を学び、また、普段見る事ができない原子炉の上に立つという臨場感を体験してもらいました。続く第二部では、近畿大学卒業生で、現在(株)原子力エンジニアリングに勤務する島津氏より、現在の業務の紹介や原子力や放射線の仕事は多岐にわたる事などをお話いただきました。第3部では、近畿大学の教授や学生も加わり、4チームに分かれて原子力発電ボードゲーム(当協会製作/非売品)大会を実施し、楽しみながら原子力発電の安全対策業務にも触れてもらいました。
当日は、中学生、高校生、保護者、教員の計10名の男女が近畿大学原子力研究所に集まり、「原子炉は思っていたよりもシンプルな構造だった。実際に動かした時にどのような反応になるのか見てみたいと思った。」、「原子力関係の仕事はとても幅広いことが分かった。」、「原子力発電ボードゲームは純粋にカードゲームとして楽しいので自然に学べた。」などの感想や、ボードゲームのプレイ中には、「非常用ディーゼル発電機は何に使うのか」や「5重の壁とは何か」など原子力発電所の安全対策についての質問が多くありました。
終了後のアンケートでは8割の参加者が「原子炉を運転してみたい」と回答しており、
原子力発電に対する関心喚起の一助になりました。
原産協会では、今後も中高生の皆さんが、原子力産業分野に興味・関心を持ち、将来の自分をしっかりイメージして、原子力を含む理工系への進路選択を応援していきたいと考えています。学生と会員企業・機関の橋渡役として、「理工チャレンジ~夏のリコチャレ」への参加や、原子力人材育成ネットワーク・初等中等教育分科会での活動、関連大学、会員企業・機関の紹介等を実施し、将来的に産業界の人材確保に寄与する活動を実施してまいります。
問い合わせ先:人材育成部 nis2024@jaif.or.jp
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