東京都市大学 世田谷祭「サイエンスカフェ」開催に協力しました。(報告)
東京都市大学世田谷キャンパスにて11月5日(土)、6日(日)の二日間、大学祭(世田谷祭)が開催され、期間中、「閃源会」※を中心とする原子力安全工学科の学生有志が「サイエンスカフェ」を開催しました。
サイエンスカフェは、「自分たちが学んでいる原子力について少しでも興味を持ってもらいたい。」「一般の方々に、気軽に〝原子力の今″に触れてもらい、今の原子力業界の取り組みについて、もっと世間の方々に認知してほしい。また、原子力に対するよりよい議論や考えのきっかけとなって欲しい。」と、原子力関連の展示とカフェを合体させた「交流の場」として、2015年から開催、今回は、台風被害、コロナ禍の影響を受け大学祭の対面開催が中止となった期間を経て、4年ぶり、5回目の開催となりました。
原産協会は、この産学連携の取り組みである「サイエンスカフェ」開催に、初回(2015年)から協力しています。
今回の展示内容は、原子力関連3組織(アトックス、木内計測、日本原子力研究開発機構※50音順)が、それぞれの業務、研究内容の紹介を行いましたが、学生が一部の発表資料を作成したほか、来場者への説明についても組織の担当者とともに担いました。学生の独自の取り組みとしては、今夏に参加した地層処分研修での研究成果発表に関するポスターを展示し、どうしたら、地層処分について一般に理解を広める事ができるか、また立地地域の在り方に関する考察等をテーマに、グループ毎に企画検討した内容を来場者へ伝えました。
原産協会は、「原子力発電ボードゲーム」の展示、原子力、放射線関連資料の配布を行いました。
今回のサイエンスカフェは、コロナ感染予防・拡大防止の観点から、ゆっくりとドリンクを飲みながらお話を聞いていただく従来の形式ではなく、来場者にはお土産としてペットボトル飲料を配布しました。また、今までにない試みとして、学生が発表資料を作成し、企業の業務、研究内容に関する説明を積極的に行いました。
2日間で約420名の来場者があり、来場者対象のアンケート結果では、95%が「今後もサイエンスカフェに参加したい」と回答、また、「いろいろ知識をもらえてよかった」「どのお話もわかりやすく興味深かった」「計測の仕組みを通して現代の原子力の安全性を理解できた」等、肯定的なコメントを多くいただきました。
「サイエンスカフェ」は、一般の来場者、学生、原子力産業の企業、組織間のコミュニケーションの場として、重要な役割を果たしています。原産協会では、引き続き、このような産学連携の原子力産業への理解の場、また、人材確保に繋がる活動の支援を行ってまいります。
※閃源会(せんげんかい):原子力安全工学科の学生で構成される学科研究会
問い合わせ先:人材育成部 jinzai@jaif.or.jp
お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)