東京都市大学 世田谷祭「サイエンスカフェ」開催に協力しました。(報告)

2023年11月30日

東京都市大学世田谷キャンパスにて11月4日(土)、5日(日)の二日間、大学祭(世田谷祭)が開催され、期間中、原子力安全工学科原子力耐震構造工学研究室の学生有志が「サイエンスカフェ」を開催しました。

サイエンスカフェは、「原子力エネルギーの魅力を伝え、原子力のイメージ向上を図りたい」

「老若男女問わす来場者が見込まれる世田谷祭において、様々な観点から原子力エネルギーの魅力を伝えると同時に、我が国のエネルギー問題について考えていただく機会にしたい」と、原子力関連の展示とカフェを合体させた「交流の場」として、2015年から継続、今回は6回目の開催となりました。(台風被害、コロナ禍の影響を受けた2019年、2020年、2021年は大学祭の対面開催が中止だったため、サイエンスカフェも中止)

原産協会は、この産学連携の取り組みである「サイエンスカフェ」開催に、初回(2015年)から協力しています。

今回、原子力・放射線関連企業・機関からは、公益社団法人日本アイソトープ協会、日立GEニュークリア・エナジー株式会社(50音順)が参加しました。日立GEニュークリア・エナジーのブースでは、新型炉開発の取組みの紹介や模型(BWRX300)の展示、また、東京電力福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器内部調査用ロボットのデモ機を展示し、希望者にはロボットを動かす体験もしていただき、原子力発電における最新技術や廃炉作業に係るロボットの調査活動を体感していただきました。

日本アイソトープ協会のブースでは、放射線測定を体験してもらい、放射線が身近にある事や放射線が暮らしの中で役立っている事などを紹介し、放射線に関する一般向けの冊子の配布を行いました。

 原産協会は、原子力発電所の安全対策を学べる「原子力発電ボードゲーム」の展示、原子力、放射線関連資料の配布を行いました。

 今回は、企画・運営を担当した学生達が取り組む研究についてもコーナーを設け、ポスター(原子力施設の自主的・継続的安全性向上を目的とした共通原因故障を考慮した重要度指標の提案等)や免震構造と耐震構造の比較を実感できる模型によるデモンストレーションを行い、原子力耐震設備についても知っていただく機会としました。また、研究室の紹介ポスターの掲示には、多くの高校生が関心を寄せていました。

2日間で約600名の来場者があり、来場者対象のアンケート結果では、99%が「今後もサイエンスカフェに参加したい」と回答、また、「マスコミの報道で原子力は危険というイメージしかありませんでしたが、少し身近に感じることができました。」「原子力についての最新技術を学習できたので好奇心をくすぐられた。楽しかった。」「皆さまから丁寧にご説明いただき、とても分かりやすかったです。」等、肯定的なコメントを多くいただきました。

「サイエンスカフェ」は、一般の来場者、学生、原子力産業の企業、組織間のコミュニケーションの場として、重要な役割を果たしています。原産協会では、引き続き、このような産学連携の原子力産業への理解の場、また、人材確保に繋がる活動の支援を行ってまいります。

問い合わせ先:人材育成部 jinzai@jaif.or.jp

耐震構造と免震構造の違いについて説明する
原子力耐震構造工学研究室の学生
原子力耐震構造工学研究室のポスターを
熱心に読む参加者
日本アイソトープ協会のブースには
多くの参加者が集まり、放射線測定を体験
日立 GE ニュークリア・エナジーの担当者から
話を聞く大学生たち

東京電力福島第一原子力発電所 1 号機の原子炉格納容器内部調査用ロボットのデモ機を展示、

希望者は操作も体験

二日間、多くの参加者に賑わった会場の様子

お問い合わせ先:人材育成部 TEL:03-6256-9315(直通)