IAEA、ウクライナの要請により、同国の2つの原子力施設へ保障措置査察官を派遣へ
◆IAEA、ウクライナの要請により、同国の2つの原子力施設へ保障措置査察官を派遣へ(現地時間2022年10月24日)[仮訳]
IAEA(国際原子力機関)のラファエル・マリアーノ・グロッシー事務局長は本日、ウクライナの2つの原子力施設での活動が疑わしいと、日曜日(10/23)にロシアが指摘した声明に言及した。
グロッシー事務局長は、両施設がIAEAの保障措置下にあり、IAEA査察団が定期的に訪問していることを確認。またIAEAは本日、ウクライナから、両施設での検証活動のための査察団派遣の要請を書面で受け取ったことを明らかにした。
グロッシ―事務局長は、「IAEAは1か月前に2つの施設のうち1つを査察し、ウクライナの保障措置に関する申告と一致していることを確認している。未申告の原子力活動や核物質は発見されなかった」と述べた。
IAEAは今後、2つの原子力施設を訪問する準備を進めていく。訪問の目的は、未申告の原子力活動や核物質の可能性を検知することである。
ザポリージャの原子力安全、セキュリティ、保障措置の現況
―IAEA事務局長による第2回サマリーレポート(2022年9月6日発表)から抜粋―
※日本原子力産業協会は、ウクライナの原子力発電所及び都市名等の名称については、ウクライナ語および表記・発音に基づく以下の表記を使用します。
フメルニツキー、リウネ、南ウクライナ、ザポリージャ、チョルノービリ(チェルノブイリ)、
キーウ(キエフ)、ハリキウ(ハリコフ)
※ロシア軍によるチョルノービリ原子力発電所の占拠期間:2022年2月24日~2022年3月31日
ロシア軍によるザポリージャ原子力発電所の占拠期間:2022年3月4日~
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